初めての(?)実物Hack ROM制作ッ!!

みなさんごきげんよう٩(๑´3`๑)۶
今回は今、巷で(某ミ◯ドとかによって)有名になっているHack ROMの「実物」を制作しました。
もともと私は、アスラ斬魔伝でのボスキャラが使えるHack ROMを制作予定なので、
その練習も兼ねて、初めて(?)のHack ROM制作に挑戦しましたッ
Hack ROMといえば、やはり「格ゲー」かつ「使えないボスキャラなどを使用可能にする」といったものでしょう。
昔はネオジオ系が多くハックされてましたし、よく流れてました。
昨今はカプコンのCPS系(ストリートファイター系など)も有志によってハックロムデータが作られ、
格ゲーが大好きな人たちは、私含めこぞってハックロムで遊んでいる事でしょう。
しかし、エミュレーターで遊ぶのと実機で遊ぶのとではワケが違います。
エミュレーターであればPC持ってる人なら誰でも簡単にダウンロードでき、ちゃちゃっと起動して遊ぶ事ができます。
それはそれで楽しいものですが、しばらくすると「すぐ飽きます」。
対戦相手が豊富にいてにっちもさっちも対戦で盛り上がってるなら話は別だと思いますが、
普通そうそう付き合ってくれる相手っていないだろうし、
そもそも「現物」をお金を出して購入したありがたみがないので、すぐ飽きちゃうんです(いわゆる、買ったからにはクリアしないといけない使命感的な?)。
また、エミュレーターはエミュレーター(擬似再現)なので、実機でのプレイには及びません(実機とは異なる軽微な差があったりエミュの完成度やPC上の問題で60fps安定しない等など)。
しかしお金を出して購入した「実物・実機」だとどうでしょう。
そりゃあもう、ハックロムでなくてもプレイしているだけで物凄く高揚するものです!
私のアスラ斬魔伝の購入時の記事など見ていただければわかると思いますw
エミュと実機・・・例えるなら、お茶碗にモリモリに入ったご飯を"実際に美味しく食べる"か、
妄想で食べるかの違い・・・みたいな・・・?(w)
というわけで、冒頭にも書きましたがアスラ斬魔伝でのボスキャラ使用可能Hack ROMを制作するにあたっての練習も兼ねて、
実機、実物のハックロムを作ろうと、遂に立ち上がりました(遂にってなんだ笑)。
ぜ~~んぶ1から書くと長すぎるので断片的に紹介します。
■必要なもの
・実物の基板(当たり前)
・該当のICチップとROMライター
・半田関連の諸々(CPSでは必要ないが基板に直接半田付けされているものの時に必要)
・解析済みROMデータ
・度胸と執念
今回は2024年発売予定の「マーヴルvsカプコンファイティングコレクション」にも収録される、
初代X-MENのハックロムを作りたいと思います(*´ω`*)
この作品にはかなりの思い入れがあるので・・・
さて、まずは下調べしておいたICチップ(これがROM)を取り寄せます・・・

真ん中に穴が空いてますがこれはEPROMの特徴です。気になる人はぐぐってね♪
このムカデのようなものが全てを司っています・・・
無事ICチップを入手したら解析済みデータをROMライターで焼きます。

焼くといっても燃やすわけではありません。
データ焼き込み中・・・・
完了したらBeep音で知らせてくれます(windowsの音を消してる私の環境では鳴らなかったw)。
使用したライターは▶XGecuのT48◀
win10にも対応かつ対応チップも数千種類と超豊富で非常に扱いやすい!
焼き込みが完了したら実際の基板に取り付けます。ここが一番神経使う所!!!

X-MENのロムが並んでますねぇ~~~~
純正の特徴としてシールにROM_IDが印刷されてあります。
そ~~~っと、マイナスドライバー等で慎重に該当の純正ロムを取り外し、
解析済みデータを焼き込んだロムを慎重~~~に取り付けます。
なにやら見た目が違うROMがひとつありますねぇ~?

ロム取り付け完了・・・・ここからが本番。無事に起動するかどうかッ!?
1回目・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・あれ(;´∀`)・・・・
・・・・・・・・なんか画面に斜線が入ってるしキャラグラがバグっている(;´∀`)(;´∀`)
電源を切り、一呼吸。
グラがバグっているということは焼きミスか?と、落ち着いてもう一度(別の)ROMに焼く・・・
そしてまたそ~~っと慎重に取り付け・・・・・
2回目の起動・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・あれ(;´∀`)・・・・・・・
画面がピンク一色に(;´∀`)(;´∀`)(;´∀`)
これって電池切れとかどこかの回路がやられてる「故障状態」なのでは(;´∀`)(;´∀`)(;´∀`)
もう一度電源を切り、大きく深呼吸。
一度元の純正ROMに付け替えて起動してみる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・あれ(;´∀`)・・・・
タイトルと日付が表示された後、バグった画面が出てまたタイトルと日付のループ・・・・
・・・・・・・え、基板壊れた(;;´∀`)(;;´∀`)(;;´∀`)!?!?
アーケード基板が高騰している今、初代X-MENの基板は3万円~4万円するのに(;´∀`)
落ち着いて、どこか異常がないか基板を舐め回すように眺める・・・・・・
そして純正ROMを取り外してみると・・・
あ、足の1本が曲がってる(;´∀`)(;´∀`)
取り付ける時にしくったんだな・・・
ROMのピンは非常に細いため簡単に曲がったり折れたりします。
というわけで再度、曲がった足を直して慎重~~~~に取り付けて起動・・・
・・・・・・・・よし!通常通り起動した!!
よかったぁ~~~基板はこわれてなかったぁ~~~(変な冷や汗だくだく)。
基板は壊れてないし、ROMの取り付けに失敗してただけだから、
今度こそ、再度ハックロムを慎重~~~~~~~~~~~~~~~~~~~に取り付け、起動・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


ジャガーノート、マグニートー、豪鬼がカーソル3段目にデフォで選択できます!
はァーーーー1分1秒が何時間にも感じられる修羅場を、俺は無事くぐり抜けたぞォォオオ!!!
ジョジョォォオオーーーーーーッッッ!!!
アーケード基板実機でジャガーノートとマグニートーが使えちゃううううぅぅぅぅぅぅッッッ!?!?!?!?wwww(もう変なテンションで気分爆上がりww)
これは熱すぎる!!!エミュレーターでなんの苦労もなしに遊ぶのとはワケが違う!!!
ぶっ壊れキャラの(というかこのゲーム自体壊れているが)ジャガーノートとマグニートーォォォ!!
家庭用(サターン版)ではVSモードでのみ限定でジャガーノートを使用する事ができたが、
それでもその時の感動は相当なものだった。
ガチムチの巨体、圧倒的パワー、当時としては類を見ないキャラだったので、そのインパクトから超絶的に好きだった。
またジャガーノートはデフォで一定のダメージまで耐えるスーパーアーマーで、
コロッサスのXパワーを使用しての絶対的常時スーパーアーマーになれるものと比較したりして、
タダでスーパーアーマーとかイイな~~!!!www
とか色々検証とかやってましたw
マグニートーも使いたい・・・アーケードモードでも使いたい・・・
そんな思いが込み込みで、骨の髄までしゃぶり尽くすレベルでプレイしまくったX-MEN。
全キャラの永久コンボなんかも開発してた。
ゲーセンに出向いて続編のマーヴルスーパーヒーローズやX-MENvsストリートファイターでエリアルレイヴネタを仕込んできて、
エリアルレイヴという概念がない初代X-MENで、それっぽいコンボの実現したり、
とにかくめちゃくちゃやり込んでました(それだけ自由度が高いゲームという事である)。
意味もなく何度アーケードモードでジャガーノート戦をやりまくった事か(マグニートー戦も同様)。
またVHS(ビデオテープ)に録画したりもしてた笑
CPUマグニートーがしゃがみ強Pで浮かせてきたときは、
おお!マグニートーもエリアルレイヴみたいなこと出来るやん!
と興奮したりしてましたw
そんなこんなで、初代X-MENはとても思い入れがあるゲームなのです。
アーケード基板で、自作ハックロムで、ジャガーノートやマグニートー・・・
もう夢のようですヽ(=´▽`=)ノ
(ちなみに、マーヴルVSカプコンファイティングコレクションではジャガーノートとマグニートーも設定で使用可能になるとの事。キャラセレの配列が気になるところ)
というわけでHack ROM制作、まともに起動しない時は心臓が爆発しそうでしたが、
ROMをしっっっっっっかりチェックしてしっっっっっっかり取り付ければいけました。
このROMの場合40pinなので40本の細い足があります。
1本もミスらず曲げずに綺麗に差し込むには中々の繊細さが要求されます。
また作業中に基板に圧をかけすぎて半田割れを起こしたりしてしまわないように、
とにかく何かと集中力がいります。
成功できれば、天国が待っています笑
いや~~~、初代X-MENのHack ROM、あちぃ~!!!
ちなみにこれは某氏のハックロムをそのまんま焼いたものだが、
自分の中ではジャガーノートやマグニートーの顔アイコンも表示したいと思い解析し、
表示できるところまではいったものの、キャラセレ枠との兼ね合いで非常に難しい問題にぶち当たってます(;´∀`)
それが完成できたら・・・またこのスーパー超絶鬼神ボム並みの度胸と精細さが要求される作業が待ってます。
とりあえずは、しばらくはこの状態で遊ぼうかな(*´∀`*)
そんなわけで今回はHack ROMの「実物」を実際に制作したという記事でした。
ちなみに、初めての(?)とクエスチョンマークが付いてますが、
実はHack ROMの実物を作るのは初めてではなく、
厳密にはアーケード版の鉄拳タッグ2実物のHack ROMを作ったのが一番最初。制作途中と言うべきか。
アーケード版ではラスボスのUNKNOWNは使えないため、使えるように・・・・
・・・したけども"完全"ではないので、途中段階のHack ROM。
これはネオジオやCPSみたいに直接基板を触ることがなく、HDDに解析済みデータを書き込むだけなので、精神衛生上、すんごく楽です。w
まぁ、データ解析&データを書き込めるようにするまでの解析過程がものすんごく長かったんですが。
鉄拳タッグ2アーケード(System369基板)のHack ROMなんてまだ見たことも聞いたこともないので、
事実、世界初になりますかね。
まだ途中なんでアレですけど、それに関してはまた記事を書こうと思います。
ではでは今回はこの辺で(*´∀`*)ノシ
ウォォアアアア!!ヘッドクラッシュ!!!
マグネティッ・・・ ショックウェーッ!!!
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