CAPCOMのCPS4(仮)、その後・・・

2026年6月23日未分類,解析,雑記

※この記事は執筆中です※

先般、CAPCOMの社内だけで使われていたと思われるCT MAIN PCB BOXというラベルが貼られた謎基板(ここでは便宜上CPS4(仮)と呼ぶ)を発掘したという記事を書いた。

Axell社のAG401というSoC、FPGA、NAND直付けSSD、ファンレス、モーター搭載、RITSUTO SYSTEMというリアルタイムOS、HDMIx2のデュアルスクリーン、USBポート、LANポート、CircLinkと呼ばれるモジュラージャック端子、NTFS形式のUSBによるデータ更新・書き換え機能・・・。

昨今のWindowsベースのアーケード基板とは一線を画す極上設計なこの基板。

その後の調査で、色々浮き彫りになってきた・・・。


まず、見た目が同じような、FPGAや水色のモジュラージャック(CircLink)が使われているCPS4(仮)の周辺パーツのようなものを入手した。


ALTERA社のFPGA、水色のCircLink端子、そしてAMO…という印字。

これはどれもCPS4(仮)と全く同じ共通点である。

更には「DIP ALL OFF」という説明ラベルも共通。

そこから、私はこれを「CPS4(仮)の何かのパーツ」と推測した。


しかしその前から入手していた「モンスターハンターメダルハンティングG(WindowsPC)筐体の全体配線図」という、聖書。

そこに真実が記載されていた。



このAMO-10028、及びAMT-05062という型番。そしてCN1~CN5の一致。これは上記の基板がモンスターハンターメダルハンティングG筐体内部で使用されていたものだということが判明した。

(AMT-05062は2基搭載されていて、どちらもモーター駆動するようなもののようだ)

これらのことから、CPS4(仮)の周辺パーツと思っていた基板は、モンスターハンターメダルハンティングG筐体内部パーツであり、

裏を返せばこれらのパーツはCPS4(仮)のものではないという裏付けになった。

しかしAMO…という印字はCPS4(仮)にもあり、同じ系譜であることがわかる。

そして、CPS4(仮)にインストールされているゲームは「モンスターハンターメダルハンティング・コンパクト」というモンハンメダルGの前作にあたるメダルゲームだ。

ここで再度整理。

モンハンメダルGの聖書(全体配線図マニュアル)によると、モンハンメダルGは初代モンスターハンターメダルハンティング筐体からのアップコンバージョンキットで外観が変わっているだけという事がわかる。




この事から、初代モンハンメダルに使用されていたゲーム基板は、モンハンメダルGと全く同じアーキテクチャのカプコン製汎用Windows PCだということがわかる。

となると、改めてこのCPS4(仮)の異様性が浮かび上がってくる。

初代モンハンメダル→汎用windows PC

モンハンメダルコンパクト→オリジナルRTOS 極上設計基板

モンハンメダルG→汎用windows PC


時系列で並べてみるとこうなるわけだが、モンハンメダルコンパクトだけがこのような特殊基板というわけもなく(コンパクトの筐体内部に入っている基板を実際に見たことがないので断定はできないが、まずありえないだろう)。

またこのCPS4(仮)のモンハンメダルコンパクトは、I/Oなしでも平然と起動している点、画面左下に「JP抽選 デジタルモード中」という稼働品ではみれない赤枠が出ている点を考えると、開発バージョンであることを確信させる。

それはこのCPS4(仮)が、“大型筐体系ゲームのマスター開発機/テスト機/リファレンス機"なのではないか、という推論を補強する。

というのは、モーターも搭載されており、HDMIも2系統ついているという点。

モーターはメダルゲームの物理ギミック、プッシャーなどに対応するためであると思われ、HDMIx2という構成は、そのまんま2画面に対応するため、という事だと思われる。(モンハンメダルコンパクトDev版では単なるミラーリング)

モーターで駆動する物理ギミックを利用するゲームもこれ一台で(?)テストできたであろうという事が、

(モンハンメダルGは当然として)このCPS4(仮)を通して幾多のゲームがテスト/開発されていたのではないか、という推測に繋がる。

USB経由によるアップデート・データ書き換えに対応しているであろう事、複数のタイトル切り替えを容易にできたんじゃないかという点が、更なる補強要素となる。


しかしここで一点、素朴な疑問が出てくる。

RITSUTO SYSTEMという謎のリアルタイムOSは、画面を見る限り2013年に作られた。


となると、この大型筐体系ゲームのテスト/開発/リファレンス機という推測が強くなっている極上設計のCPS4(仮)は、2013年に誕生した可能生が非常に高い。

初代モンスターハンターメダルハンティング(2011年)はどうやって、どのような環境でテスト/開発していたのだろうか。

モンハンメダルコンパクトDev版がインストールされている時点で、製品版モンハンメダルコンパクト(2013年)は確実として、続編の"G"もこのCPS4(仮)でテスト/開発されていたというのは想像に難しくないが。

同じシリーズのゲームが別の開発機で・・・というのは少し違和感を感じざるを得ないが・・・。


そして最近、一つわかったことがある。それは「AG401」という謎だったSoC。

このAxell社のAG401というSoCは、日本最大手のパチスロメーカーだけあって、そのAGxxxというシリーズは後にも色んなゲームに使われている事が判明した。